ランナーの場合でのケガ(スポーツ外傷)の場合問診すると痛みの原因や発生時期については
明確でない場合が多いです。
・気づいたら痛くなっていた。
・なんとなく違和感は前からあった。
という感じです。
これはどういうことなのでしょうか。
病態とメカニズムの理解
ケガの発生パターンについては
下記の二つで考えてみるとわかりやすいです。
①急性的→一度に大きな外力が加わり受傷
②慢性的→繰り返し小さな外力が加わり受傷
ランナーの場合「転倒して肋骨を打撲した」「トレイルで足首をひねった」などは①であり、ほとんど②になります。
そして②については痛みが引いたり、トレーニングを休んでも同じ部位に「繰り返しの小さな外力」が加わる負のシステムが解消されていないとトレーニング再開後に同じ痛みがでてしまいます。
ランナー膝に代表される「腸脛靭帯炎」などはまさにそのパターンです。
コンディショニングの見方
また付随して足、膝、腰と複数に痛みや不具合を訴えているクライエントも多いです。
そうなると治療としては個々の部位について対応をするのですが、全身、動きを考えていかなければなりません。
いわゆる、「木だけ診ずに森も診る」というやつです。
特にフルマラソンである程度の記録更新まで考えている方(サブ4.5~)は留意が必要です。
それだけトレーニング量、走行距離も増えますからその分「繰り返しの小さな外力」はかかりやすく
ケガにつながります。まずは違和感を感じた時、そして違和感がなかなか収まらない時はいつもと違う
フォームや重心になっていると考え早めにケアコンディショニングをしましょう。
Author:行方悟郎 Goro NAMEKATA
私は中学1年生から陸上競技を始め、大学4年生の卒業まで10年間の陸上競技生活をおくりました。 当時から様々なケガをしてしまい、箱根駅伝出場を目指していた大学3年の秋には坐骨神経痛(梨状筋症候群)を発症しました。
当時のスポーツ整形の医師からは「完治は難しいかも」と言われていましたが、どうしても復帰したいたい一心で手術を受けました。 手術その後のリハビリ、トレーニングを続け、復帰はしたのですが、結果的に最後まで痛みや違和感はなくなりませんでした。
同じように多くの人が ケガが治ったと思って走ったら、また痛くなった、怖くて長く走れない、走って良いのかわからない。自分のケガ(身体)には何が必要なのかわからない、走ってもすぐ疲れてしまう、思うように走れない。という状況に少なからずなっていると感じます。
私は「いつか上記の経験(失敗)や想いを仕事に活かしたい」と考え、はり師、きゅう師などの資格を取得しました。また様々な現場(部活動、大会帯同、接骨院、病院、フィットネスクラブなど)でこれらのことを実践してまいりました。 そして「本当に自分が伝えたい、提供したい治療やスタイル」を突き詰めた結果、現在のスタイル(リライズ鍼灸院)になりました。
◆鍼灸師
◆(公)日本陸上競技連盟B級トレーナー
◆ピラティスリーダーシップコンセプトマットⅠⅡ修了
◆認定心理士
◆習志野高-流通経済大学-トライデント医療看護専門学校
PB/Half1:22:48 Full2:59:37
飛騨高山ウルトラマラソン100㎞完走8回
チャレンジ富士五湖ウルトラマラソン120㎞完走
