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『ランニングは第二の天性で』

「ランニングフォームをなんとかしたい」

 

というのは市民ランナーの命題ではある。

 

目的は端的に速く走るためである。速く走るというのは「効率的」であるといえます。

 

効率的とは『少ないエネルギーで前進推進力(スピード)を得る』というほかありません。

 

さて、みなさん良いフォームづくりのために

骨盤を立てる、姿勢を良くしたり、肩甲骨を意識したり、股関節を使う等々取り組んでおられます。

 

それら自体の考え方は間違いではないです。

 

しかし無意識に走っている時に反映されているか?という疑問がある。

 

なぜなら走っている時は原則「無意識」だからです。
「歩くこと」「走ること」は誰に教わることなく人は勝手に覚えていきます。

ランニング中に「右足をこの辺に出して、腕はこの角度で」「○○筋を意識して」なんてやっていたら、まともに走れません。

つまり「天性」が大きな要素となっています

教えてなくてもフォアフットになっている。

 

天性とはざっくりいうと

「体組成・骨格筋など遺伝子的要因」

「3~4歳位までの環境要因」等々

 

が関係してきます。

 

これらは第一の天性と言えます。

 


ランニングフォームは天性だ

後半でも股関節伸展が残る。

第一の天性がなかった私たち(私)凡庸なランナーでも悲観することはありません。

 

第二の天性を磨けば、ランニングフォーム(無意識な動き)に良い影響を与えることはできます。

 

そのためのエクササイズ(動き)は様々ですが、「力を抜く」とか「○○筋を意識する」などでは身に付きません。

 

いくつかの「決まったエクササイズ」ができれば、ランニング中に反映されているといえます。

 

多くの方ができていないことが多いです。だから無意識下のランニング中には当然反映されていないので、良いフォームからは遠ざかります。

当院には実業団選手も来院しますが、ほぼ「決まったエクササイズ」ができます。だから速いと言えるのでしょう。


第二の天性をみがけ!最後はカッコが良いフォーム!

大迫傑や鈴木健吾、不破聖来など高速ランナーのフォームは見ていてカッコが良いものです。

速く走るというのは効率性が比例してきます。

つまり、カッコ良いというのはそれだけ良いフォーム、効率的と言えます。ちょっと乱暴な言いようではありますが、現実的です。

そういったランナーのフォームをイメージして走るだけでも変わってくることもあります。

なので、速いランナーの動画を観ることも大切ですよ。