先日来院された大学生選手から
「レース本番だとなぜか練習時よりも
息がすぐにあがってしまい力がだせない」
というお話がありました。「神経の問題ですかね~?」
自分でもいわれていました。たしかにそうなのですけども
まず神経の分類もいくつかありますが、
〇体性神経→感覚神経・運動神経
〇自律神経→交感神経・副交感神経
と分類することが出来ます。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=251x10000:format=png/path/s702371355ced4f73/image/i613dfc00f6d72e9d/version/1554287215/image.png)
自律神経は体性神経(運動神経)のように直接的に意思をもってコントロールすることはできません。
上記の図のように交感神経と副交感神経の二つがあり、
通常は自律神経が振り子のように
「環境や状況にあわせて働いて」くれています。
いいかえると「環境や状況にあわせて働らない」
それが強く続く状態が自律神経失調症といえるかもしれません。
ただ「症」というくらいなので、明確な区分けがないともいえます。
実際原因も個々に差異があったり、明確でない場合が多いです。
日常生活のリズムや習慣が要因となりえますし、ストレスも関係してきます。
たとえば本来夜は副交感神経側に傾きます。
しかし、夜更かしや徹夜作業、夜勤作業などを
続けると夜も交感神経側に振り子が傾き、いざ
寝ようとしても傾きが治らないということになります。
また、図を見ていて頂けるとわかりますが、
副交感神経が優位でないと腸の蠕動運動は促進されません。
つまり、便秘など消化器系の症状がでてくることがあるのです。
そしてによい睡眠がとれなければ身体の疲労は
とれませんし、極度の疲労は免疫を
落としますから、風邪などにも罹りやすくなります。
もちろん副交感神経が常に優位であり続けるのも
反対の過度な状態につながります。
このように様々なバランスとスパイラルによって
「心身の良い状態」は保たれているわけです。
上記のように運動時は心拍や血圧が上昇していくものです。
しかし、ここで問題なのが交感神経が高ぶり過ぎてしまい
「過度な心拍や血圧の上昇」になってしまうことです。
簡単にいってしまえば、緊張のし過ぎということに
なります。
しかしここでうまく「副交感神経」もバランスよく
高めることができれば、こういったことにならないはずです。
まずは集中=リラックスという図式をイメージしましょう。
長いのでまた次回!!
ちなみに私も本番は緊張しすぎのタイプです(涙)
コメントをお書きください