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『癒す心、治る力』

病院の検査では異常がない、でも調子が悪い。

 最近コロナ騒動もあってよく「エビデンスでは○○」「○○のエビデンス」ではという言葉をよく聞きます。臨床~実験、そして根拠に基づく統計ですから、まったくマト外れになることはないです。

 

ただ人間の身体はいつも同じではない、もっといえば感情というはその時々で様々です。

一時の感情が身体を大きく変えてしまうことはないですが、この現代社会はまさにストレス社会です。一定の期間における負の感情は間違いなく身体に影響をあたえます。


鍼灸、東洋医学(経験医学)においては「エビデンス」よりも「ナラティブ」に目を向けて治療をすべきと考えています。また横文字ですが・・・端的に言えば個人の既往歴(物語)をしっかり掘り下げてアプローチすることです。

それでも完璧は難しいでしょう。ただ過去の身体、感情を省みることで今の自分の身体状態の把握に繋がることは多いのです。


自分の健康・身体は自分でしか守れない

一人のお客様から「もう少しでダメになるところだった(助かった)」と言われたことがあります。

生理不順、不眠、便秘、頭痛、うつ様症状などがあり、メンタルクリニックへも通院されて薬も処方されていた方でした。
この方の場合は治療にくわえてご自身でも日常の変化(身体の養生、食生活の工夫)をして頂いた結果メンタルクリニックへの通院もなくなり、断薬にも成功されています。


基本的に 「食欲(栄養)」 「排便(尿・(汗))」 「睡眠」 この3つを状態・状況を整えることに加えて「冷えと緊張」を緩和することで症状は少しずつ改善されていきました。 いいかえると不調の要因はこのようにシンプルなところが多いのですが、なかなか気づけないことが多いようです。


また心の不調は何かしら体の症状(こわばり・硬さなど)に現れるものなのです。 調子が悪くなるにはそれなりの原因や理由があります。 自分の経験と鍼灸師という観点から調子が悪くなる原因とその対処法をよりわかりやすく説明し、皆様にご自分のお身体を顧みていただきたいと思っております。

なぜなら健康であることが人生の目的になってはいけませんが、豊かな人生(楽しい毎日の)条件であることは間違いないからです。

まず、今の状態を知りましょう。
やまない雨はありません。
夜明け前が一番暗いのです。

 

体調の不良も必ず変化がでます。

まず今の心身の状態を正しく認識し、改善のために何をしたら良いのかを一緒に考えてみましょう。