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シンスプリントの病態

シンスプリント・・・・病態は運動時、安静時にもスネ(脛骨)の内1/3下に疼痛があり、筋肉痛というよりは骨自体に痛みが感じられます(独特の痛み)。

ですので一度シンスプリントになった方は「あ、これはシンスプリントの痛みだ」と判別ができるかもしれません。
機序としては支持期(サポート期)における下肢荷重からの介達外力によって下腿に「たわみ」ができるものと、筋起始部の骨膜の牽引によるものとがあると考えられています。



また『シンスプリントから脛骨疲労骨折』と連続した病態と考える見方もありますが、シンスプリントの痛みがでた場所と疲労骨折の場所は異なっていたという人もいるので完全な分別、統合は難しい外傷ともいえます。当院で以前、脛骨(スネ)の疲労骨折の経験がある方数人に聞いたところ、シンスプリントの痛みの部位と疲労骨折の部位が異なっていたというパターンがほとんどでした。どちらにしても骨膜に対してのストレス(ヒラメ筋牽引)と撓みによる圧縮もしくは牽引ストレスがかかるため、疲労骨折という長期療養を要す外傷に対しては十分留意しなければなりません。


経験的にはハイアーチ、外反母趾など足部アライメントにも問題がある選手、下腿から足首を強く使う選手(ホイップしていまう)、故障明けの練習後などに散見されます。またシューズや路面の要因もあります。
女性の場合は月経の要因、他にも食事栄養のアンバランス、疲労蓄積睡眠なども関係してきますので全人的な対応が必要といえるかもしれません。

まぁどの外傷でもそういうことなんですがね。ビキナーの方は、「筋肉じゃなくて、なんか骨が痛い」と最初は感じるかもしれません。
早め早めの対処をしましょうね。