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スポーツと自律神経Ⅰ

先日来院された大学生選手から

「レース本番だとなぜか練習時よりも
息がすぐにあがってしまい力がだせない」

というお話がありました。「神経の問題ですかね~?」

自分でもいわれていました。たしかにそうなのですけども

 

まず神経の分類もいくつかありますが、

〇体性神経→感覚神経・運動神経

〇自律神経→交感神経・副交感神経
と分類することが出来ます。

自律神経は体性神経(運動神経)のように直接的に意思をもってコントロールすることはできません。

上記の図のように交感神経と副交感神経の二つがあり、

通常は自律神経が振り子のように

「環境や状況にあわせて働いて」くれています。
いいかえると「環境や状況にあわせて働らない」

それが強く続く状態が自律神経失調症といえるかもしれません。
ただ「症」というくらいなので、明確な区分けがないともいえます。

実際原因も個々に差異があったり、明確でない場合が多いです。

日常生活のリズムや習慣が要因となりえますし、ストレスも関係してきます。
たとえば本来夜は副交感神経側に傾きます。

しかし、夜更かしや徹夜作業、夜勤作業などを
続けると夜も交感神経側に振り子が傾き、いざ

寝ようとしても傾きが治らないということになります。

また、図を見ていて頂けるとわかりますが、
副交感神経が優位でないと腸の蠕動運動は促進されません。

つまり、便秘など消化器系の症状がでてくることがあるのです。

そしてによい睡眠がとれなければ身体の疲労は
とれませんし、極度の疲労は免疫を
落としますから、風邪などにも罹りやすくなります。

もちろん副交感神経が常に優位であり続けるのも
反対の過度な状態につながります。

このように様々なバランスとスパイラルによって

 

「心身の良い状態」は保たれているわけです。

上記のように運動時は心拍や血圧が上昇していくものです。

しかし、ここで問題なのが交感神経が高ぶり過ぎてしまい
「過度な心拍や血圧の上昇」になってしまうことです。
簡単にいってしまえば、緊張のし過ぎということに
なります。

しかしここでうまく「副交感神経」もバランスよく
高めることができれば、こういったことにならないはずです。

まずは集中=リラックスという図式をイメージしましょう。
長いのでまた次回!!

 


ちなみに私も本番は緊張しすぎのタイプです(涙)