マインドフル鍼灸は、東洋医学の鍼灸とマインドフルネスの原理を融合させた、新しい癒しのアプローチです。 ただ“治す”のではなく、今ここにいるあなた自身の感覚に、もう一度つながるためのセラピーです。
自律神経・メンタル不調の方へマインドフル鍼灸のすすめ
鍼灸×心理×自律神経
自律神経の不調、メンタル症状には
これまでの「副交感神経=休む」から「迷走神経=安全を検知し脳を調整する」という思考変化が重要なポイントです。
たとえば、百会(ひゃくえ)という頭頂の経穴は、心身の中心軸とされる場所。
ここに鍼をすると、「自分の居場所」や「身体の中心感覚」が自然と蘇る方も少なくありません。
安心できる身体感覚が戻ってくることで、神経系は再調律され、自律神経や情緒のバランスが整いはじめます。
・メンタルケアとしての鍼灸
マインドフル鍼灸はスピリチュアルな体験ではなく東洋医学・神経科学・身体心理学すべてに裏づけられた、治療者とクライエントによる一種の共同セッションです。
この施術のなかでは、診断名よりも「あなたの感じていること・今の状態」を尊重します。
🌿 マインドフル鍼灸 クライエントさまへのご案内
施術を受けていただく際には、次のようなことを意識していただくと、より深い効果が期待できます。
1.「まず、身体の重さを感じてみましょう」
床やベッドに身体が預けられていること、背中や脚の接地感を静かに観察してみてください。
2.「皮膚の感覚に、柔らかく注目してみてください」
鍼や灸を受けた場所の皮膚が、どのように感じているか。あたたかい?ピリッとする?なめらか? そんな小さな感覚の変化に寄り添ってみてください。
3.「鍼灸の“良い意味での響きや熱さ”を感じてください」
ズーンとする重さ、じんわりとした熱感。それらは身体が反応し、整っていくサインです。
違和感ではなく、深部の響きとして受け取ってみてください。
4.「感じようとしすぎなくて大丈夫です」
感覚を追おうとしなくて大丈夫です。眠くなってきたら、そのまま感じることを手放して構いません。 むしろ、その状態が身体にとってちょうど良いことも多いのです。
5.「終盤には、呼吸とともに血流をイメージしてください」
施術の最後には、呼吸に合わせて手先・足先に血がめぐっていくイメージを持ってみてください。
あなたの内側にある力が、からだを整えていきます。
不安なこと、苦手な感覚があれば、遠慮なくお伝えください。
この時間は、“からだ”と“こころ”を優しくつなぐひとときです。
安心して、どうぞ深く委ねてください。
マインドフル鍼灸は、単なる対症療法ではなく、“いま・ここ・わたし”という根源的な感覚に戻ることで心と身体をゆっくりと整えていく、あたたかなプロセスです。
ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
心と体に寄り添う新しい鍼灸体験を、ぜひ一度ご体感ください。
従来の自律神経の理解は「交感神経」「副交感神経」という二分法が中心でした。しかしこの枠組みでは、例えば「抑うつ状態=副交感神経優位」と「リラックス=副交感神経優位」が同列になってしまい、理論的な矛盾が生じます。
この点を補完するのがポリヴェーガル理論です。副交感神経は単一ではなく、「腹側迷走神経」と「背側迷走神経」の二重構造から成るとされ、これにより「抑うつ=背側迷走神経の過剰活性」という新たな理解が可能になります。この理論に基づくアプローチは、より効果的な施術につながると実感しています。
自律神経の乱れに関わるメンタル症状(抑うつ、不安、パニック等)に対しても、ポリヴェーガル理論は極めて重要であり、私はこの理論を中心に据えた施術とカウンセリングを行っています。また、多くのセラピストがこの視点を持つことの重要性を感じ、理論普及のためのセミナーも開催しています。
Author:行方悟郎 Goro NAMEKATA
当院には、自律神経の乱れ、抑うつ、パニック、不安、不眠、慢性的な疲労感、頭痛、首の痛みなど――
心と身体のバランスを崩し、仕事や学校を休みがちになったり、何とか日常を続けながらも、長いあいだ不調を抱えている方が多く来院されています。
では、その「不調の原因」とは何でしょうか?ストレスでしょうか?仕事、家庭、人間関係…あるいは姿勢や生活習慣、慢性的な疲労や過緊張…? ――答えは一つのようで、一つではありません。
ご自身で「わかっている」と感じるときもあれば、「何が原因かわからないけれど、ただしんどい」ということも自然なことです。
当院では、鍼灸・整体施術、心理カウンセリング、ピラティスなどを通して、身体との対話、心との対話、そして人との対話を大切にしながら、少しずつ「本来の自分」に立ち返るお手伝いをしています。
私たちが信じていること――それは、身体は本来“治りたがっている”存在であるということ。
自然のリズムと心身の声に耳を傾け、あなた自身の内に眠る“治る力”を、ここで一緒に呼び覚ましていきましょう。
鍼灸師・認定心理士・ピラティスインストラクターとして、身体・心・自然の調和を探求し続けています。2013年より当地にて鍼灸院を開業。自律神経の不調やアスリートの身体ケアに携わる中で、対話と身体感覚の重要性を実感し、心理学やピラティスも統合。
現在はポリヴェーガル理論を軸にした施術と、「動く瞑想」としてのワンネスピラティスを実践中。すべての人が“自らの治癒力”に気づき、自分自身とつながる場を提供しています。
■資格等
□鍼灸師
□認定心理士
□介護予防運動指導員
□ピラティスリーダーシップコンセプトマットⅠⅡ修了
□(公)日本陸上競技連盟B級トレーナー
□医薬品登録販売者(未登録)





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