マインドフル鍼灸とは?
― “いまここ”の安心を取り戻す新しい鍼灸 ―
ストレスや不安が続くと、「自律神経のバランスが崩れる」とよく言われます。
その正体は、体と心を落ち着かせる働きをもつ神経(安心のスイッチ)が弱ってしまうこと。
この状態が続くと、
・気持ちが落ち着かない
・不安が強い
・呼吸が浅い
・眠りが浅い
・身体がずっと緊張している
といった症状があらわれやすくなります。
● 鍼灸が「安心」を取り戻す理由
鍼灸は、ほかの治療にはないとても特別な刺激を身体に与えます。
鍼が入るときの、チクッとした感覚
じんわり広がる温かさ
呼吸とともに力が抜けていく感じ
これらはすべて“いま、この体で起きていること”です。
不安や考えごとで頭がいっぱいのときでも、鍼の感覚に注意が向くことで、自然と「いまここ」に意識が戻ってきます。
これは、マインドフルネスで大切にされる
“体の感覚に気づく”ということと同じです。
● 鍼灸 × マインドフルネスで起こること
鍼灸によって身体の感覚がはっきりすると、脳は「いま、安心していても大丈夫」と判断し始めます。
その結果、
・呼吸が深くなる
・筋肉のこわばりがゆるむ
・胃腸の動きが整う
・心のざわつきが静まる
・不安が減り、落ち着きが戻る
といった変化が起こりやすくなります。
これは意識的に頑張ってやる必要はありません。
身体が感じたことが、自然に心を整えてくれるのです。
● “感じること”から回復は始まる
マインドフル鍼灸で大切にしているのは、「身体が教えてくれる安心」を取り戻すことです。
身体が今ここにあることを感じられると、心は自然と静まり、自律神経はゆっくりバランスを取り戻していきます。
自律神経のアンバランスは、単に“交感神経が強い/弱い”という二分的な理解では十分ではありません。近年では、心身の安定性を司る「腹側迷走神経系」が不安定化すること――つまり安心の喪失が根源にあると考えられています。不安・緊張・予期不安・慢性的なストレスは、この“安心の回路”を弱め、身体と心の調律を乱します。
鍼灸の刺激は、他の療法にはない「一点を深く感じる」特殊な感覚入力です。
この感覚は、注意を外界の思考や不安から切り離し、身体の“いまここ”に注意を戻す強い力があります。
鍼灸刺激によって高まった「身体の気づき」は、腹側迷走神経系の回復=安心の再獲得を促し、ゆっくりと自律神経のバランスを整えます。
つまり鍼灸によって身体に“触れられた感覚”が強まり、結果としてマインドフルネスそのものが深まる。
これが「マインドフル鍼灸」の本質です。
施術を受けていただく際には、次のようなことを意識していただくと、より深い効果が期待できます。
1.「まず、身体の重さを感じてみましょう」
床やベッドに身体が預けられていること、背中や脚の接地感を静かに観察してみてください。
2.「皮膚の感覚に、柔らかく注目してみてください」
鍼や灸を受けた場所の皮膚が、どのように感じているか。あたたかい?ピリッとする?なめらか? そんな小さな感覚の変化に寄り添ってみてください。
3.「鍼灸の“良い意味での響きや熱さ”を感じてください」
ズーンとする重さ、じんわりとした熱感。それらは身体が反応し、整っていくサインです。
違和感ではなく、深部の響きとして受け取ってみてください。
4.「感じようとしすぎなくて大丈夫です」
感覚を追おうとしなくて大丈夫です。眠くなってきたら、そのまま感じることを手放して構いません。 むしろ、その状態が身体にとってちょうど良いことも多いのです。
5.「終盤には、呼吸とともに血流をイメージしてください」
施術の最後には、呼吸に合わせて手先・足先に血がめぐっていくイメージを持ってみてください。
あなたの内側にある力が、からだを整えていきます。
不安なこと、苦手な感覚があれば、遠慮なくお伝えください。
この時間は、“からだ”と“こころ”を優しくつなぐひとときです。
安心して、どうぞ深く委ねてください。
マインドフル鍼灸は、単なる対症療法ではなく、“いま・ここ・わたし”という根源的な感覚に戻ることで心と身体をゆっくりと整えていく、あたたかなプロセスです。
ご興味のある方は、お気軽にご相談ください。
心と体に寄り添う新しい鍼灸体験を、ぜひ一度ご体感ください。
1.施術を受ける前はどのような症状でお困りでしたか?
めまい、不眠、不安な気持ち、過食 人混みに行くとドキドキする
2.あなたがリライズの施術を受けてみてどこが良かったですか?
先生がしっかり問診してくれて、説明が分かりやすい。 自分でできる生活の改善方法も教えてもらえるので、どうすれば今の状態がよくなるのかが分かって嬉しくなった。鍼は思っていたほど痛くなかったし、施術を受けた日はぐっすり眠れます。
4.どのような方にリライズの施術をお勧めしますか? 原因が分からない痛みや不安感(うつなど)がある方にも一度受診して今の体の状態をみていただくのをお勧めします。
先生は怖くないですし、簡単にできるストレッチをしたり、自分で良くなっていくが分かるので嬉しいです。
1.施術受ける前はどのような症状でお困りでしたか?
・自律神経失調症 (全身の倦怠感、吐き気、下痢、めまい、冷や汗、動悸)
・パニック障害
2.あなたがリライズの施術を受けてみてどこが良かったですか?
・症状や生活習慣、困っている事などを丁寧に聞き取って頂けるところ(毎回) ・施術によって、体にこんな反応がでていますよと教えて頂けるところ。
・日常生活の中で気を付けたら良い点をわかりやすく教えて頂けるところ(食、運動、睡眠など)
3.施術以外で良かったと思うところはどのようなところですか?
・院内が清潔で気持ちが良い。静かで気持ちも落ち着くリラックスできる。 ・おススメの書籍を貸して頂ける。 ・先生と話すとほっこりと落ちつける。和める。
4.どのような方にリライズの施術をお勧めしますか?
病院で検査をしてもどこも異常がないのに、どこか具合が悪い。いつも気分がすぐれない。原因が良くわからないなどの悩みを抱えている方にぜひおススメです。
—こころがほどけるための “安心のスペース” —
hal natural healing では、
マインドフル鍼灸やワンネスピラティスではカバーしきれない、
もしくはクライエントのご希望や、より総合的な視点から必要と判断した場合に、
心理カウンセリングを行っています。
■ カウンセリングの特徴
当院のカウンセリングは、
「話す・聴いてもらうことで、こころが自然と整っていく」
そんなシンプルで、人間にとって最も自然なプロセスを大切にしています。
主に用いるのは
傾聴(アクティブリスニング) と
カール・ロジャースの来談者中心療法(対話的アプローチ)。
こちらから分析したり、評価したり、無理に方向づけるような方法ではありません。
また、認知行動療法(CBT)のように、思考の枠組みをこちらから積極的に修正するような介入も、基本的には行いません。
■ 大切にしている3つのこと
安心して話せること
人は安心して話せるだけで、心の奥で起きている整理が自然に始まります。
評価もジャッジもありません。安心の場を最優先にしています。
その人のペースを尊重すること
無理に深掘りしたり、早く変わることを求めたりしません。
必要なタイミングで、必要なことだけが心に浮かぶように、ゆるやかに対話を進めます。
身体と心のつながりを理解した視点
鍼灸やピラティスと併用される方が多いため、
自律神経、呼吸、姿勢、慢性的な緊張など、身体との関係性も視野に含めてサポートします。
■ どんな方に向いていますか?
とにかく誰かに安心して話したい
心のモヤモヤを整理したい
不安・緊張が続きやすい
自律神経の不調と心の状態が関係している気がする
鍼灸やワンネスピラティスと合わせて、心身のバランスを整えたい
「対処法」よりも「自分の中にある答え」を大切にしたい
■ カウンセリングのゴールは?
こちらが指示や解決策を与えるのではなく、
あなたの中にある “答えの芽” が自然と育っていくこと。
それが当院のカウンセリングの目的です。
