せき喘息と自律神経

この時期、熱があって風邪をひいているわけではないが、せきがでる「せき喘息」に悩む方が多くなっていますね。

せき喘息は風邪の後遺症、心理ストレス、肉体疲労など様々な要因があり明確に原因を断定することはできませんが花粉症がトリガーになることも多々あり、この時期に多く見受けられます。

 

キツいのは夜就寝中におけるせき症状です。

寝ようにもせきが出てしまい、目覚めてしまい、浅い睡眠を繰り返しますので身体は休まりません。そのまま頭痛や首コリ、肩コリと付随する症状につながります。


そこで夜のせき喘息の症状の対応ではβ受容体【作動薬】が用いられます。

つまり交感神経β受容体の働きが低下しているといえます。


理屈でいえば、この状態が長く続いたり、ひどくなるといわゆる「うつ症状」

につながることもあります。

 

そのため鍼灸治療においても副交感神経だけ高める治療ではぜんそくが逆に悪化してしまうことがあります。適度に交感神経についても刺激をしなくてはなりません。
つまりリラックスするだけではだめなのです。

 

では鍼灸治療としてはどうするのか?


そこでお灸を用います。

 

台座のお灸ではなく、もぐさを用います。

 

え、熱いのでは?と思われる方もいるかもしれません。

もちろん熱いか冷たいかで言われれば熱いのですが、火傷や水膨れができるほど

の刺激は与えません。そこは技術的な手法により調節ができるのです。

 かつ、身体に関しては適度な刺激をいれます。

 

また花粉症自体については食生活や運動、休養、ストレス、遺伝的要因など

が含まれますので一概に「治る」とはいいきれません。

 

しかし、鍼灸によって症状の緩和は望めます。

また鍼灸治療を受けることで上記の食生活なども見直し、自分の身体を

省みる機会になれば私もうれしいです。