自律神経:うつ症状 原因

原因~こんなことありませんか?

 

年末年始になると「すこし体調を崩した」といってご来院される方が多いです。

 

中には「仕事納めをした直後に急に体がだるくなってきた」と言われる方もいらっしゃいます。

私はそれを聞いて内心良かったと思う面もあります。

「おいおいなんつ~治療院や」と思われる方もしれませんね。

もちろん体調不良が頻繁にあったり、長期間に及び、社会生活が営めないのは良くないのです。

けれども、現代社会は


  • 希望していた会社にはいった
  • 受験(親や周囲の期待)
  • 厳しいノルマやリストラの危機
  • 緊張が続く環境
  • 家事と育児、介護など
  • 離婚(育児と仕事の両立)

等々多角的なストレスがあり、間違いなく心身の疲労はあります。しかしながら時々、しっかりとした睡眠や栄養をとらずなんとか乗り越えてしまう人が多いんですよ。

 

「朝風邪気味だったけれども、無理して会社(学校)に行ったら夕方には治っていた」ということがないですか?

 

 

 

これは治ったのではなくて実際は「風邪の症状が気にならなくなっただけ」です。

私達の身体は頑張らなければならない状況になると交感神経を高めて臨戦態勢になります。

臨戦ですから、疲労感や不調感があっては戦えないので自律神経の交感神経が高まりはそれらを抑え込み、感じないようにします。

しかしこういったことが続くと脳が疲労や不調に鈍感になってきます。

ランナーズハイのような高揚感によって逆に元気に感じるかもしれません。


制御装置がはずれた状態なのでものすごいハイテンションになって新しいことにチャレンジしたり、仕事で大きな結果がでたりすることもあります。

ですから「うつ病」になる直前は充実していたという方が多いです。

 

頑張れる人ほどうつになってしまう

 

 

 

しかし、このランナーズハイのような状態は長くは続きません。

 

高揚感が薄れるとこれまで蓄積されていた疲労や不調が一気にでてきて、これまでのような頑張りや無理がきかなくなってきてしまいます。

 

頑張りや無理のできない自分自身にイライラしてしまったり、情けなく感じます。

 

そして些細なことで周囲とぶつかって結果的に孤独感や落ち込みなどの負の感情を溜め込んでしまい、最終的にはうつ病の状態になってしまいます。

 

ですから、うつ病の回復にあたっては当初は強い疲労感、不調感それにともない眠気があります。

 

それは体が正しく疲労や不調を感じ、回復治癒させようという正常な働きです。

 

やはり自律神経を整える為にもっとも大切なのは睡眠です。しかし、当初多くのうつ病の方は交感神経が優位になっていることが多く不眠症になっています

 

眠剤を飲んでも2.3時間しか眠れない方も多いのですが、自律神経のバランスが整い始めると睡眠時間は徐々に伸びていきます。

 

はり、灸は物理的な見方をすれば身体を傷つけたり、やけどをさせています。(と~っても微細刺激なのでご安心くださいね!)

 

傷ややけどを治そうと自然に身体は臨戦態勢から休養、回復モードに切り替わります。

こうして心身の疲労が抜け本来の状態にもどっていくわけです