臨床から:症例 うつ、パニック

◇情報(一部添削)

 

平成28年7月下旬来院

44歳 女性

  • 主訴:頭痛、強い不安感、イライラ、動悸、不眠、食欲不振
  • 症状の発生:約1年前
  • 原因:心労 お子さん、お子さんの学校(担任)との関連

来院時はすでに心療内科に通院しており、抗不安剤(デパス)、他服用。
ご本人としては薬剤に依存していくことを避けたいという意思あり。


◇治療経過

 

食欲不振、睡眠障害(早朝覚醒)などにより体重も1年前より7kg程度減少。

仕事は介護系の仕事をパートで行っているが仕事をしていたほうが気が晴れる。

頭痛は以前からあり、ロキソニンを服用すると楽になる。

鍼灸治療は学生時代に受けたことがあるが数十年受けていない。

当初は足元の冷感が強く本人も冷えを認識している。

頸肩部、前腕、大腿内側等に硬結が多数あり。


◇治療内容

 
  • 全身循環の改善
  • 各硬結部の
  • 頸肩部のアライメント指導
  • 他生活指導

・治療2回時(3日後)

1回目の治療で疲れを感じ、当日は深く眠ることができたとのこと。しかしその後一度風邪を引き、頭痛寒気が発現2日安静にして回復。

その後は食欲も以前より増してきた。

・治療3回時(初回より1週間後)

一度頭痛がありロキソニンを服用したが、その後回復の兆し(薬を服用しなくて生活ができそう)がみられたため、4回目の治療は1週間後に設定。

・治療4回時(初回より約2週間)

不安感やイライラはおおむね解消されたが、天候よって頭痛が発現する感覚があるといわれる

・その後は月1~2回の通院しながら、仕事や運動なども精力的に行える。

時折頭痛なども発現するが、薬剤を服用することはほぼない状態にまで回復されている。

心労の原因となっていたお子さんの件もおおむねクリアされたことも回復への大きな要因と考えれる。


~身体が反応~

 

うつや自律神経の不調の際は過度の緊張やストレスによって呼吸が浅くなり、とくに呼気(息をはく)が十分にできていない状態になります。

そのため主な吸気筋である胸鎖乳突筋などの緊張が過度になり、関連して頸部の筋群の緊張も高まり、頭痛につながりやすくなります。

自律神経にまつわる治療に際しては上記の点を考慮して対応することが大切です。

また日常生活においても頸肩部のアライメントと呼吸の連動を踏まえたアライメント指導を行います。

心の動きが姿勢・・・突き詰めていくと関節、筋肉、組織、そして推論ですが、細胞にまで要因があるのです。

細胞の栄養となるのは酸素ですから、酸素不足、血流不全では細胞は元気に活動することはできませんよね。

これは食事、栄養にもいえることです。

こう考えると心身の健康というのは割とシンプルものです。

当院ではできるだけお客様にもご自分の心身を顧みながら治療を受けていただくように心がけおります。それが結果によい治療結果につながっていると思います。

「最後に自分の身体を治す、治しているのは自分」ですよ。