臨床から:症例 顔面、頭部、手足のしびれ

◇情報

 

平成27年7月下旬来院

40歳 男性

  • 主訴 顔面、頭部、手足のしびれ。頭痛。
  • 症状の発生 1カ月半から2カ月
  • 原因 特に思い当たる原因はない/大学病院の精密検査では異常なし

◇治療経過

 

主訴の内容に加えて下肢の冷え 腹部の膨満感が確認される。

1度目の治療にて好転反応(血流の円滑化により、一時的に調子が悪くなる)の後、手足のしびれはほぼ消失、顔面、頭部は7割軽減される。

8月では週1回の治療と養生(食事、睡眠、運動)をアドバイス。

9月1週にはいると手足のしびれや頭痛はなし左側頭部のみ時々しびれがでるが、主訴の症状はほぼ消失。手足の温かさを感じる。

その後は月1回の治療間隔に、12月来院時は、疲労は感じるが、全体の調子もよく散歩やゴルフなども行なっているとのこと。


◇考察

 

仕事でのストレスにともない睡眠時間の減少や酒量が多くなることなどが相まって、血流不全、副交感神経の働きの低下がみられる。

また肉を食べる機会が多いため、肝臓、腎臓への負担が大きい。

治療の当日は良く眠れるということで、よい睡眠を取り戻すことで自然に体は元の状態に戻るようになるが、多い肉食、過度なアルコール摂取が自然治癒力を阻害するため、可能な限り減らすようにアドバイスしご本人が意識されたことが早い段階での回復につながったと考えれる。

(※効果効能は個人差があります)


~男性にも冷えはある~

 

女性に比較して男性は下肢の筋肉量は多いので筋肉での熱産生は多く、その意味では男性の冷えは女性によりも少ないです。

しかし極度の疲労やストレス、冷たい物の摂り過ぎなどによって男性にも冷えは発生します。

今回の症例は頭部、手足末端の血流は阻害され、筋肉が硬くなり、付近の神経を圧迫ししびれを誘発したか、末梢での神経への血流不全を起こし、しびれを誘発したとも考えられます。

また姿勢要因:頭部の前方偏移や首肩の緊張もあったことも、同症状が誘発したと要因と思われます。

ヘルニアや脳血管、脳自体の要因もある場合があるので留意が必要ですから、鍼灸等の治療を2~3回行なっても変化がない場合は病院での精密検査も必要です。